令和2年第1回見附市議会定例会が開催され、令和2年度の一般会計予算が議題となった。
この予算は222億2,000万円で、前年度の43億9,000万円、24.6%の増となった。ガス事業の譲渡収入が含まれているため、実質的な予算は176億5,000万円、前年度比では1%の減少となる。
年度予算のテーマは、「SDGs未来都市みつけの発進」で、地域包括ケア体制や産業支援、防災施策など多岐にわたる施策が盛り込まれている。渋谷芳則議員は、一般会計予算の一部に関して反対意見を表明した。特に、公共交通の運営に関する費用を問題視し、行政や民間企業との役割分担の重要性を指摘した。
一方で、樺澤直純議員は、予算が地域の課題解決へ向けた充実した内容であると評価した。特に交通体系の整備の必要性に言及し、地域公共交通の活性化が市民にとっての利便性を高める点を強調した。
病院事業会計についても議論が行われ、見附市立病院の新病棟建設に関する動きが話題に上った。賛成意見とともに、必要な施策と持続可能な医療体制への投資が求められていることが指摘された。議員たちは、地域医療の重要性を訴え、地域包括ケアの実現に向けた取り組みを表明した。
さらに、議第24号の職員給与関連条例改正については、多数議員の賛成で可決され、処分の妥当性についての意見が交わされた。久住市長は交通費の二重取り問題について謝罪し、自己負担の姿勢を見せた。議員たちからは、市民に対する信頼回復が必要とされる中で、透明性の確保が求められた。
最後に、監査委員の選任や議会委員会条例の改正案も可決されるなど、議会の活性化に向けた動きが進んでいる。この定例会では、見附市の未来に向けた予算案が可決され、地域の発展に寄与するための意見が交わされた。