令和2年第1回五泉市議会定例会が開催され、全27件の議案が一括議題として審議された。中でも、令和2年度一般会計予算が多くの議員から注目を集める中、予算の用途や市民生活への影響について議論が行われた。
特に、佐藤浩君(総務文教常任委員長)は、一般会計予算の中で、防災基盤整備や液体ミルクの備蓄について言及した。防災基盤整備の議論では、備蓄品の中に乳児用ミルクが含まれていないことが問題視され、液体ミルクの導入について前向きな検討が強調された。加えて、熊倉政一君(市民厚生常任委員長)は、五泉市の健康ポイントわくわくキャンペーン事業について取り上げ、がん検診の受診率向上に向けて積極的な施策の必要性を訴えた。
さらに、伊藤昭一君(建設産業常任委員長)は、五泉市の複合施設整備工事についても言及。市民からの期待が高まる中、着実な運営管理が求められるとの意見が出された。しかし、同議員により複合施設に対する懸念も表明され、特に費用対効果や市民の意見が反映される必要性が強調された。
議論の最中、安中聡君は、議第27号(令和2年度一般会計予算)について反対討論を行い、市長や議員の特別職報酬の引き上げについて問題提起をした。議員数の見直し要望が無視される形での報酬引き上げは、市民の期待に背くものであると述べた。他にも、まちづくりや公園などの施設について、地域住民との調和が欠かせないと強調した。
この他にも、健康福祉に関する質疑応答が続き、特に新型コロナウイルスに関連した施策への関心が高まった。施設利用者への周知や手続きの円滑さなど、サービス向上のための見直しも求められた。このように、本定例会では各議案が市民生活にとって重要なテーマとして取り上げられ、意見交換が盛んに行われた。また、議案はすべて審議の結果、可決された。