田原本町の令和2年第1回定例会において、主に一般会計予算や地域活性化策についての質疑が行われた。
会議では最初に、令和2年度の田原本町一般会計予算についての質疑が行われ、西川六男議員が令和2年度に計上されているふるさと応援寄附金の増額の取り組みについて尋ねた。産業建設部参事の岡部泰也氏は、寄附の傾向を分析し、農産物の返礼品の拡充や魅力ある事業の実施によって寄附の増額を目指す考えを示した。
また、社会福祉協議会の補助金についても質疑があり、竹島基量住民福祉部長は、過去2年間にわたる見直しの結果、補助額が減額された理由について説明した。特に、地域福祉推進事業の見直しが影響したとのことで、具体的な数字も挙げられ明確な回答がなされた。
さらに、学童保育に関して西川議員は、指定管理料や待機児童の状況について質疑した。住民福祉部長の竹島氏は、待機児童の実態として申し込み数は定数を上回っているものの、利用率は低いため実質的な待機児童は存在しないとの見解を示した。学童保育の管理費については、支援員の処遇改善が含まれており、賃金改善を図る方針が述べられた。
さらに、公共施設の整備基金についての条例も取り上げられた。総務部長の小林昌伸氏は、整備に必要な額や計画策定に関する方針を説明し、今回の基金の設置により町の公共施設の維持管理を計画的に進めていく意向を伝えた。
最後に、議第16号として道路線の認定に関する質疑もあった。新たに認定される路線は全て行き止まりとされており、産業建設部長の三浦明氏は、今後の道路認定基準などについての説明を行い、緊急車両が通行できる道路づくりについても考慮していると述べた。