令和6年度田原本町議会第1回定例会が3月19日に開かれた。
本会議では、町長の高江啓史氏が議案について報告し、令和6年度の予算が全議案通り可決されたことを伝えた。一般会計予算は、135億3,600万円で前年度比約1.6%の減である。特別会計においても、国民健康保険特別会計予算が原案通り可決された。
総務文教委員会の梅谷裕規議員は、令和5年度田原本町一般会計補正予算(第十号)の内容について言及。補正予算額が2億5,478万4,000円の増額であり、総額153億2,821万2,000円に達したと説明した。特に減債基金への積立金が注目され、国の補正予算に伴う普通交付税の追加交付が重要であると強調した。
議案の中には、田原本町政治倫理条例の一部改正を含む。古立憲昭議員は、この改正が地方議会における議員の成り手不足を念頭に置き、議員による請負規制の緩和を示唆した。この改正により、議員が町に請負契約を結ぶ場合の上限が年間300万円に設定される。
また、町長の高江啓史氏は、駅前再開発ビルトモルテたわらの進捗に関する報告を行った。竣工式が21日に行われる予定で、4月からは公設民営型コミュニティFM「FMまほろば」の運営が開始される見込みである。更に、健康経営優良法人の認定についても触れ、全国で12団体だけが大規模法人部門でこの認定を受けたことを挙げ、奈良県内では初となる成果を確認した。
本定例会では、議論の結果多くの案件が原案通り可決され、今後の町政運営の一層の向上が期待される。議長の閉会挨拶では、議員や町民との協力を重視し、更なる町の発展に取り組む意向が示された。今後の町の動向に注目が集まる。