令和6年6月3日、田原本町議会の第2回定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。
会議ではまず、町長、高江啓史氏が今年度のテーマ「こどもまるごとプロジェクト」の進行について語った。
今年4か月がたち、教育を含む子どもへの投資を重点的に進めると強調した。特に不登校や様々な困難を抱える子どもたちを支援する施策が重要であることが述べられた。
また、町長は報告事項や専決処分についても言及し、今定例会での議案は全21件に及ぶとし、議員の慎重な審議を求めた。予算の執行やかわいい地域の未来を考え、安心安全な町としての方針を示した。
さらに、梅谷裕規議員からは、町長の専決事項に関して詳細な説明を求める質疑が行われ、健康福祉部長の吉田志保氏が公用車による事故についての報告を行った。公用車の事故について、今回の賠償金は町の保険でカバーされることや、再発防止策に関する発言があった。過去には事故が無いとは言えないが、再発防止に向けた具体策への理解を求めた。
梅谷議員はさらに、町長の施策が職員の仕事にどのように影響するのかを問うなど、執行部の責任追及の問題を提起し、今後の見直しを求めた。報告を通じて、職員に対する処分や責任の問題も議題として浮上した。
また、「こども誰でも通園制度」に関する意見書が採決され、全議員の賛成を得て可決された。これは国がまだ画一的な制度を提案している中で、地域の特性を活かした制度の拡充が求められるというものである。本町が進める子ども支援の在り方を進めるために、地域にあった柔軟な施策が必要だと意義が示された。
定例会では、令和5年度の予算執行についても報告が行われ、繰越の状態や今後の具体的な支出計画が発表された。議会は今後も議論を続け、町全体の信頼回復に努めながら適切な行政運営を進めるとともに、子どもたちの未来に対して責任を持ちながら、持続可能な施策を進めることが確認された。