令和6年6月13日、田原本町議会第2回定例会が開催された。議会は町長の提案した重要議案を慎重に審議し、可決された。その中でも、奈良県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙結果が注目を集めている。
この選挙は欠員補充を目的とし、3名の候補者が立候補した。投票の結果、青木義勝氏が4票、松田哲子氏が7票、坂本博道氏が2票を獲得した。この結果をふまえ、議長の植田昌孝氏は「選挙結果の報告については、得票数まで発表する」と述べ、透明性ある選挙を強調した。
さらに、令和6年度田原本町一般会計補正予算の専決処分についても重要な議題となった。総務文教委員会の委員長、梅谷裕規氏は、補正予算額が361万5,000円の増額であることを報告。具体的には、教育費の増額が関与している。
続いて、国民健康保険税条例の改正案も提案された。町長の高江啓史氏は、この改正の理由として、認識誤りがあったことを認め、適正な課税限度額の改正を求めた。この議案は審議の結果、全員賛成で可決され、住民に対する負担軽減が期待される。
会議の後半では、各委員長の報告が行われ、田原本町の公共サービス向上に向けた新たな施策が審議された。特に、防災対策や教育支援に関する予算については、地域住民からの高い関心を集めた。
議長が「これからの防災力向上には、市民の理解と協力が不可欠」と述べる中、議会は引き続き地域住民との連携を深めていく方針を示した。町長も「今年度中に田原本中学校の司書教諭配置を改めて要望し、教育環境の整備を進める」と言及した。