令和6年2月8日に、田原本町議会において第1回臨時会が開催された。
この会議では、町長の高江啓史氏が挨拶を行い、能登半島地震による被害者の方々への哀悼と、支援活動に従事する関係者への感謝を表明した。特に、自ら派遣したトイレトレーラーや職員の支援を称賛し、発災後の迅速な対応を強調した。
さらに、町長は今後の田原本の政策課題として、 "人が繋がり居場所と出番のあるまち"と "安心安全を感じられるまち"の実現を掲げ、その基盤となる施策の推進を誓った。これらの施策は、住民の幸福度を高め、将来的に持続可能なまちづくりを進めるための重要な取り組みであると述べている。
特に、補正予算第9号については1億3957万3千円の増額が提案された。内容として、低所得者への経済支援や、子ども医療費助成の給付金の増額などが含まれており、議員の梅谷裕規氏はその給付金について質疑を行った。梅谷氏の質問に応じ、工藤華代健康福祉部長は、従来給付した金額との重複を避けるよう説明した。
また、町長は、田原本の厳しい財政状況を訴え、未来のハード整備を見据えた行財政改革の必要性を強調した。次年度の予算編成作業が進行中であり、新規事業は基本的に盛り込まない方針を示しつつも、ハード整備の投資計画の見直しを行うことを述べた。
その後、やまと広域環境衛生事務組合議会議員と磯城郡水道企業団議会議員の選任についても審議された。持田尚顕氏が環境衛生事務組合議会議員に選出され、杉岡雅司氏が水道企業団議会議員としての役割を担うこととなった。