令和5年9月7日、田原本町議会の定例会が開かれ、主な議題として大和平野中央田園都市構想計画の見直しや、3小学校統合に関する質問が取り上げられた。特に、新型コロナワクチンの副反応に関しては、町民からの要望が強く、詳細な議論が行われた。
町議会では、西川六男議員が大和平野中央田園都市構想計画の見直しに関して質問した。山下知事が県内の20事業を執行停止したことに対し、森町長に町民への説明責任を求める声が上がった。西川議員はこの計画の推進に際し、町民に対しての説明会開催の要請を提案した。
この件について森町長は、県議会で都市公園を設置すべき区域として議決されたもので、現時点で町民に説明会を実施する考えは無いと述べた。しかし、事業に大幅な変更があった場合は説明会を行う可能性があるとした。
さらに、森町長は、統合小学校の基本構想案についても町民からの意見を求める重要性を強調した。西川議員が取り上げたパブリックコメントについて、町のホームページでの公表状況や意見の取り扱いが適切であったか問われた際、森町長は公表は行われたと答えたが、取り扱いの詳細には触れなかった。
この会では、新型コロナワクチン接種による副反応に対する具体的な救済措置も重要な点として議論された。西川議員は、ワクチン接種を受けた町内の中学生が副反応に苦しんでおり、町の対応に不満があると述べた。特に、ワクチン接種の救済制度の情報提供や、直接的なサポートが必要であると訴えた。
森町長は、ワクチン接種による副反応には適切に対処すると述べ、仕組みが難しい面もあるとしつつ、県や国との連携を図る意向を示した。具体的な救済策については、現段階では独自制度は考えていないが、国の制度を適切に案内することに力を入れるとした。
教育長の山田忠志氏も、議題に挙がった教育施策や新型コロナへの対応について述べ、保健センターの機能についても言及した。このように、町政全体に関わる重要な議論が行われた定例会は、町民の関心が高い課題を扱い、多くの意見が交わされた。