田原本町の令和4年12月の定例会において、議員たちは新型コロナウイルスの感染拡大防止策について質問を展開した。
町長の森 章浩氏は、ウイルス対策として、オミクロン株対応のワクチン接種の加速を図り、今後も着実に実施していく意義を強調した。
町内のワクチン接種状況は、5回目の接種が進んでいるものの、その接種率はまだ2.8%と低迷していることが報告された。この中で、町内医療機関の協力体制についても言及され、全11か所の発熱外来医療機関が機能を果たしていることが述べられた。
さらに、最近発生した御所市の汚職事件に関しても議論が行われ、豊郷町と本町との関連について確認が求められた。副町長の高江啓史氏によると、本町はこの汚職事件に何らかの関与はしていないものの、同社に発注した事業内容や金額について質問がなされた。
また、田原本町の教育施設の再配置についても様々な意見が交わされた。教育長の植島 幹雄氏は、田原本小学校に統合された新しい学校が築年数の古い体制を一掃し、現代の基準に適した学校づくりを目指すことを述べたが、一部議員からは必要な運動場の面積など基準の確保に対する不安が表明された。
一方、ふるさと納税の進捗については、助成施策の効果も影響しつつ、寄附金が増加傾向にあることが報告された。具体的には、返礼品の数を増やす努力と共に町外の自治体から寄附金が得られる施策が求められた。
最後に、くれよん保育園の開園時期についても話題に上がり、開園は令和5年2月1日に予定されているが、入所できる乳幼児の詳細についても発表があった。今後も町の子育て支援の在り方が問われることになる。