田原本町第3回定例会が令和4年9月6日に開催された。
この日、議員らは新型コロナウイルス感染の現状と対策を取り上げ、感染者数の急増について質問を行った。特に、オミクロン株の変異株による感染者数は急上昇しており、田原本町でも令和4年6月以降、感染者数は2,704人、関連死は3人に達している。町長の森章浩氏は、「町医療機関との連携を強化し、ワクチン接種の促進に努めている」と述べたものの、感染者数の急増要因に対する具体的な対策についての説明は乏しかった。
議題の中には、債権放棄に関する説明もあった。年次報告では、2021年度の債権放棄事案はゼロ件であり、収入確保に向けた努力が強調された。一方、州内では多くの自治体が同様の課題に直面しているとも示唆された。
また、補助金の適正執行についても議論が交わされた。近年、補助金の流れが問題となっており、全体で1,340件の申請があった中、適正な執行が確認されたのは延べ1,313件だったという。特に、横浜市の事例を挙げ、管理強化の考えを示した。
新設される「すこやかな空くれよん保育所」に対しても、待機児童の解消に向けた具体的な取り組みが問われた。町の用意した定員に対し、既に応募者が上回り、さらなる受け入れ枠の拡充が求められている。
加えて、エアコンの設置状況が報告され、田原本町の小学校の特別教室率が低いとの指摘もあった。学校環境衛生基準の見直しも必要ではないかとの意見が出され、各教室へのエアコン設置が今後の課題として挙げられている。