田原本町議会は、令和2年9月7日に第3回定例会を開催し、学童保育や子どもの貧困対策について重要な議論が行われた。
まず、藤井誠人議員は学童保育の現状と感染防止策について質問を行った。
学童保育所は、現在、303名の児童が登録されている。定員を超過する状況が発生している。
森章浩町長は、学童保育所の運営厳しさを認め、3密回避のための定期的な換気や手洗い等の対策を行っていると説明したが、完全な対策が難しく困難な状況を強調した。
次に、松本美也子議員は子どもの貧困対策について問うた。昨年の改正貧困対策推進法に基づき、本町でも貧困対策の計画が求められている。
町長は貧困実態について具体的なデータは把握していないが、ひとり親家庭への独自の支援給付等を実施していると述べた。
重層的支援体制整備事業も取り上げられ、松本議員はこの事業が円滑に進められるよう具体的な取り組みを問うた。町長は地域強化に向けた取組を進めていると伝えた。
また、松本議員は災害時のマイタイムラインの作成についても質問し、その重要性が再認識された。
町長は、住民に向けた情報発信の推進を約束し、スムーズな情報伝達の体制を整える必要性を強調した。
今回の会議では、学童保育や子どもの貧困対策といった、地域の現状と課題に向き合った内容が展開され、その後の具体的施策への期待が寄せられた。