令和4年3月1日、田原本町議会において、第1回定例会が開会された。
新型コロナウイルス感染症、特にオミクロン株による影響が懸念され、
自治体による感染対策の重要性が強調された。
町長の森章浩氏は、3回目ワクチン接種の推進状況について説明し、
「町医師会の協力を得て、中央体育館での集団接種及び医医院での個別接種を行い、迅速な接種が進められている」と述べた。
また、議会では複数の提案が取り上げられ、
一つは、核兵器禁止条約の日本政府への参加・調印・批准を求める請願である。
吉田容工議員は「核兵器廃絶に向けた歴史的変化に日本政府としてどう向き合うべきかが問われている」と訴えた。
議会はこの請願を受け、総務文教委員会に付託することを決定した。
副町長の選任に関する議案も採決され、高江啓史氏に対して賛成多数で同意が得られた。
森町長は「地域の重要な役割を担う副町長に高江氏が適任である」と強調した。
このような人事案がスムーズに進行する中、議会では人権擁護委員候補者の推薦も同様に議題として取り扱われた。
さらに、年金引き下げ撤回を求める意見書が提出され、吉田議員は「コロナ禍の影響で、高齢者の生活が一層厳しくなっている」と発言した。
物価上昇の中での年金引き下げは、大多数の高齢者に不安をもたらしており、
議会はこの意見書を賛成多数で可決した。
最後に、令和4年度予算案が提出され、
132億7,100万円の一般会計予算案に加え、各種福祉政策や教育支援金が盛り込まれている。