令和3年12月13日、田原本町議会は第4回定例会を開催した。
今回、慎重な審議が行われた主な議案には、令和3年度田原本町一般会計補正予算(第4号)等の13議案が含まれている。
吉田容工議員は、補正予算案に関する具体的な疑念を示した。特に一般会計補正予算案には、新型コロナウイルス関連の項目が目立ち、オゾン発生器の導入に関する議論が浮上した。吉田議員は、オゾンによる除菌効果に懐疑的な見方を示し、厚生労働省の見解を引用し安全性の懸念を挙げた。
この意見に応じて、総務部長の小林昌伸氏は、オゾン発生器の導入背景を説明したが、その十分な根拠については議論を呼んだ。
続いて、議第37号として提案された一般会計補正予算(第6号)においては、コロナ対応の費用が盛り込まれ、町民ホール等の衛生管理に必要な設備購入も含まれている。これに対し、吉田議員は一方的な入札結果についても疑問を持ち、入札の透明性の確保を求めた。
田原本町では、また、令和3年度国民健康保険特別会計についても議論が交わされ、これには30万円の増額が提案されている。この中で、医療に関連する支出の内容が詳細に説明された。
議論の流れの中、町長の森章浩氏は、議案の承認に感謝の意を表明し、新型コロナウイルスへの対応を含む町の健全な運営に尽力することを強調した。さらに、大和平野中央プロジェクトについての計画から地方自治体との提携を進めていくとの意気込みが述べられた。
会議の終盤には、田原本町小中学校施設再配置検討特別委員会の設置が決まり、今後の子どもたちの教育環境に関する議論が続くことが予想される。吉田議員をはじめとする7名の委員が選任された事が報告された。これは、少子化に対応した学校再配置に向けた取り組みとして位置づけられている。
最終的には全議案が承認され、本議会は終了した。閉会の際、町長は議会に向けたメッセージを述べ、今後の市政への協力を求めた。