田原本町議会は令和3年8月5日に定例会を開催し、重要議案の総括質疑を行った。
今回の定例会では、総括質疑として一般会計補正予算や決算認定に関する質疑が行われた。特に、令和3年度の一般会計補正予算について多くの議論が交わされた。吉田容工議員は、町長との信頼関係が重要であり、過去の発言と整合性が求められると強調した。
質疑の中で、吉田議員は公共施設等整備基金の積立金に関しても言及し、その根拠や運用方法について厳しく問いただした。町長公室参事の若林吾朗氏は、この積立金について繰越金を根拠としたと説明したが、その額が不十分であるとの指摘も受けた。また、吉田議員は、中学校改修工事に関して、外壁落下防止ネットの設置がどのように行われるかを確認した。教育部長の岡本達史氏は、学校の安全が確保できるよう取り組む意向を示した。
さらに、個人情報利用に関する条例の改正についても言及があった。新たに特定個人情報を管理する根拠が追加されたことが説明され、流用防止に努める旨が強調された。
消防ポンプ自動車の購入については、入札の公正性が確認され、前年度の価格上昇理由も説明された。吉田議員が果敢に入札制度の透明性を求めたことが印象的であった。また、昨年度と同様、同じ業者が落札したことに疑問を呈し、情報の漏洩の可能性について見解を求めた。住井康典副町長は今後の検討を約束した。
このように、議会では町の未来に直結する重要なテーマが熱心に論じられた。本日の質疑を通じて、予算や政策に対する透明性や信頼性が求められていることが明らかとなった。