令和3年田原本町議会第4回定例会が12月3日午前10時に開会した。
出席議員は14名であり、全員が出席したことにより議会は成立した。町長の森章浩氏は、今定例会の開催に際し挨拶を述べ、新型コロナウイルス対策に全力を尽くしたことを強調した。また、ワクチン接種の進展を受け、地域社会の平穏が戻りつつあると報告した。議会内では、新たに現れた変異株への警戒を怠らず、感染防止策を今後も続けていく必要があることが話題となった。
定例会では、議事日程に基づき、監査委員の選任や固定資産評価審査委員会、教育委員会の委员の同意を求める案件が取り上げられた。まず、監査委員の選任につき米田隆史氏が適任者として同意を得た。次に、固定資産評価審査委員会においても山口利昭氏、続けて教育委員会の委員には山田育弘氏の同意を得ることが決定された。
また、今回の定例会では特に注目を集めたのが、コロナ禍による米価の下落に対処する意見書だ。提案者である吉田容工議員は、世界的な需要減少により米の需要が大幅に減少し、在庫米が需給を圧迫していることを強調した。さらに、農産物の価格安定策を国に求める理由として、農業経営の安定や地域活性化を訴えた。
続けて、子どもの歯の矯正治療に保険適用を求める意見書が示された。発言した岡本充弘議員は、現在の制度の狭い適用範囲に懸念を示し、全ての子どもが平等に治療を受けられることの重要性を訴えた。
さらに、地方税財源の充実を求める意見書や児童・生徒の通学路の安全対策強化を求める決議も審議された。古立憲昭議員の提案による決議は、子どもたちの安全を守るための具体的な交通安全対策を求めており、議会全員の賛同を得た。
最後に、令和2年度の健全化判断比率の報告とその内容についても議論がなされた。町長は財政状況を説明し、今後の路線として経常収支比率の改善に向けた取り組みが求められていることを示唆した。議会は、社による財政運営への見解を更に深める必要があるとの見解で一致した。今後は、適切な財政指標を維持しながらも、住民生活の向上を目指していく方針である。