令和4年9月16日、田原本町議会第3回定例会が開催され、重要な議案が審議された。特に一般会計補正予算に関する討論が注目され、様々な意見が交わされた。
総務文教委員会の藤井誠人議員は、令和4年度田原本町一般会計補正予算(第6号)の補正予算額が1億2,810万2,000円の増額であることを報告した。この予算では、公共施設等整備基金として積み立てる繰越金が含まれている。藤井議員はこの内容について賛成多数での原案了承を表明した。
また、新型コロナウイルスの影響を受けた衛生対策の強化に向けた事業も取り上げられた。厚生建設委員会の古立憲昭議員は、在宅療養者への健康管理支援事業にかかる補正が必要であると強調し、関連議案に対する全員賛成での原案承認が得られた。
議会では次に、選挙運動の公費負担に関する条例の改正が提案され、公職選挙法に基づき費用負担の限度額を引き上げるものであった。これに対して委員会での全員賛成があり、町議会としての意向が明確に示されることとなった。また、育児休業に関する条例の改正も可決され、育児休業の取得要件が緩和される見込みだ。
他にも、東幼稚園の跡地活用に関する条例改正、廃棄物処理施行規則の改訂などが議題に上がり、各議員の賛成を得て原案通り通過した。特に、財産取得については議会音響・映像システムの購入が承認されるなど、町の情報発信力を高める施策が支持された。
また、令和3年度の各会計決算については、歳入総額が149億1,457万1,000円、歳出総額が140億5,227万1,000円となり、歳入歳出差引額は8億6,230万円出る見込みであると報告された。この数字が実質収支をさらなる向上につなげることが期待される。
会議の最後には、町長の森章浩氏が台風に備えた防災体制の整備や、町民への情報発信強化について言及。「万全の備えをお願いしたい」と締めくくった。議会は閉会となり、全ての議案が原案通り通過したことから、今後の町政の発展に向けて期待が寄せられている。