田原本町議会の第4回定例会が、令和4年12月12日に開催され、14名の議員全員が出席した。
会議では、令和4年度一般会計補正予算が主要な議題として提起された。特に、藤井誠人総務文教委員会委員長が報告した内容において、補正予算額が約98万3千円の増額となり、教育費に関連する支出の増加が注目される。また、町内中学校に医療的ケアを要する学生が通学し始め、看護師の配置を伴う経費が計上されることになった。
持田尚顕厚生建設委員会委員長からは、民生費の増額についての報告がなされた。これは、住民税非課税世帯への臨時特別給付金支給に係る経費が含まれており、町民の生活支援が実施されることへの期待が寄せられている。生活保護世帯を対象とする施策は、議会からも強く支持されており、しっかりと実施されることが求められている。
さらに、吉田容工議員(日本共産党議員団)は、駐車場条例について反対の意見を述べた。この条例は駅前再開発による駐車場運営の基準を定めたもので、長時間駐車の利用促進が懸念された。同氏は、駐車場の供給不足と利用者の回転率に関する問題を指摘し、運用の見直しが必要だと強調した。
対して、岡本充弘議員が賛成討論を行い、一般会計補正予算が多くの生活困窮世帯への支援策を盛り込んでいることを評価した。特に、保育料や学童保育料の免除、生活保護世帯への実施など、福祉に寄与する施策が含まれており、期待が高まっている。
指定管理者の指定に関する議案も審議され、特に道の駅レスティ唐古・鍵の運営について、唐古・鍵にぎわいパートナーズへ委託する提案が賛成多数で承認された。その実施が、地域にどのような影響を与えるのか注目される。
最後に、森章浩町長が閉会挨拶を行い、今議会で承認された施策を通じて町民サービスの向上を目指し、地域の活性化や持続的発展に向けて取り組む意向を示した。今後も町政運営に対する議員の理解と協力が求められている。