令和3年6月9日、田原本町議会定例会が開催され、14名の議員が出席し、重要議案が慎重に審議された。
この日は、7つの議案が検討され、主に補正予算や条例の改正案に焦点が当てられた。議長、竹邑利文氏は、出席議員数が定足数に達したことを確認し、議会を開会した。
最初に、総務文教委員会委員長である梶木裕文氏が報告を行う。令和3年度一般会計補正予算(第1号)は、前年対比で5,490万2,000円の増額で、予算総額は129億9,490万2,000円となる。教育費には、主に人件費が含まれる。
次に、正確な情報提供についての議論が行われた。吉田容工議員は、住民税の決定通知書をデジタル形式で提供する新システムが導入される際、事業所の過大徴収のリスクを懸念する発言をした。町として透明性を確保する必要性が指摘された。
また、田原本町立学校の体育施設開放に関する条例も討議された。学校の体育館および運動場の管理について、しっかりとした運営を求める声が上がった。
さらに、磯城郡水道企業団の設立についても議論された。この新企業団は、川西町と三宅町と共同で水道事業を運営する目的であり、設立に向けて適切な説明がなされなかったことから、議会内で疑問が提起される。
審議の結果、提案された議案の多くが全員賛成で原案承認の運びとなり、町民へのサービス向上に向けて重要なステップが踏まれた。町長の森章浩氏は、今後とも町政の発展に対する理解と協力を求め、定例会の閉会の挨拶を行った。