田原本町議会が開催され、ヤングケアラー支援と子ども医療費助成制度拡充の重要な問題が提起された。
松本美也子議員は、ヤングケアラーに関して実態調査の結果を紹介。彼女は、ヤングケアラーの言葉がまだ浸透していない日本において、支援の必要性を訴えた。調査によると、中学生の5.7%と高校生の4.1%が世話をしている家族がいると報告されており、特に中学生非行の原因ともなり得る問題について、具体的な施策が求められた。
これに対し、森章浩町長は、ヤングケアラーが潜在的に数多くいる可能性があり、周囲がその状況に気づくことが重要であり、そうすることで早期発見につながると強調した。また、今後は多機関連携による支援が鍵だと述べた。松本議員は、更に具体的な支援策として、国レベルでの法律整備の必要性も訴えた。
次に、松本議員は子ども医療費助成制度の拡充について質問。現在は中学3年生までの医療費を助成しているが、18歳までの拡充を求める声が高まっている。松本議員は、保護者の経済的負担を軽減するため、制度の拡充を強く推奨した。
森町長は、本町独自の子育て支援の充実を図る考えを示しつつ、財政的側面からの課題も認めた。医療費助成制度の対象拡大による経済的効果を踏まえ、今後の検討を進める意向を示した。