令和2年12月9日に開催された田原本町議会第4回定例会では、地域の課題に関する多様な問いかけが交わされた。この会議では、特に子育て支援と地域環境に関する問題が強調された。
松本美也子議員(13番)は、子ども医療費およびひとり親家庭の医療費の窓口負担軽減について発言した。松本議員は、医療費助成事業が昨年8月から現物給付方式に移行したことを評価し、中学生までの現物給付制度の導入を求める問いを投げかけた。これに対して、町長の森章浩氏は現物給付制度導入の必要性を認識しているものの、国保交付金の減額措置が継続されているため、制度の導入は難しいと説明した。
さらに、松本議員は3歳児健診での視力検査についても質問した。視力検査での弱視の早期発見の重要性を訴え、フォトスクリーナーなどの導入を提案。「この機器を使うことで子どもの視力を守る手助けができる」と強調された。
山田英二議員(3番)の発言では、ごみのリサイクル活動が焦点に上がった。山田議員は、リサイクルの重要性を指摘し、町の資源ごみの回収方法や周知方法などについて質疑を行った。山田議員は、「地域でのリサイクル活動を通じて、持続可能な環境を築くことが必要」と述べ、町内のリサイクル促進のためのさらなる取り組みを求めた。
その他にも、議会では空き家対策や新型コロナウイルス感染症への対策についての質問が続いた。松本議員はこの問題について「早急な対応が求められる」とし、具体的な施策展開に向けた提言を行った。一方、町長は新型コロナウイルス感染症対策について、継続的な対策をしていると報告し、「今後も住民の安心安全を守るため努力を重ねていく」と述べた。
この定例会は、町のリーダーたちが地域の諸問題に向き合い、意見交換する貴重な場となっている。今後の地域の発展に向けて、多様なアイデアと適切な対応が望まれます。