令和3年田原本町議会第3回定例会が開催された。
この会議では、重要な事項について議論が行われ、新型コロナウイルス感染症対策の現状や地域防災について町長や議員から意見が述べられた。
町長の森章浩氏は、開会の挨拶で新型コロナウイルス感染症の蔓延を懸念し、デルタ株の影響や緊急事態宣言が発令された状況を説明した。
さらに、東京2020オリンピックの無観客開催についても述べ、交流事業をオンライン開催に切り替えたことを確認した。
特に、森町長は地域防災の重要性を強調し、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すゼロカーボンシティ宣言についても言及。
この取り組みを進めるには議員の協力が不可欠であるとした。
議案では、特に「田原本町議会基本条例」が注目を集めた。
議会運営委員会委員長の寺田元昭氏は、基本条例についての趣旨説明を行い、町民の意見を反映させることの重要性を訴えた。また、議員の活動原則や透明性の向上が期待されると述べた。
この基本条例に関しては、賛成と反対の意見が交わされた。
西川六男議員は基本条例に反対を表明し、議会の使命の明確化を求めた。吉田容工議員は賛成を述べ、議会の開かれた姿勢を期する重要性を指摘した。
最終的に、議会基本条例は賛成多数で可決された。
そのほか、各種報告事項や議案に関する説明が行われ、町長が示した補正予算案における公共施設整備の基金増額や教育費の増額、さらに特別会計の調整についても詳しく説明された。