令和6年第2回雲仙市議会定例会が開会され、議長の小畑吉時氏が議事を進める中、施政方針や補正予算について議論された。
まず、本定例会では、会議録署名議員として、元村康一氏、小田孝明氏が指名された。次に、会期は27日間と決定され、議事日程に沿って進むことが確認された。
市長の金澤秀三郎氏は、施政方針において市政発展を支持した町田康則副議長らへの表彰を祝うとともに、職員の逮捕について市民に対する信頼回復に努めると述べた。特に、職員による窃盗事件が発生したことに対し謝罪し、全職員に法令遵守の指導を行ったと強調した。
財務部長の三宅隆浩氏は、令和5年度の繰越明許費繰越計算書に関する報告を行い、合計10億6,133万円が翌年度に繰り越されたことを説明した。また、企業誘致用地整備事業特別会計や水道事業の繰越明許費にも触れた。
市公共の負担軽減策として、雲仙市税条例や国民健康保険税条例の改正案も提案された。これにより、災害時の損失に対する支援強化が図られる見通しとなった。
健康福祉部長の林田泰郎氏は、福祉医療費支給条例の改正によって高校生世代までの現物給付方式拡充を発表。教育や福祉分野の充実も図られる方向性が示された。
最後に、農業委員会委員の任命については、田口文武農林水産部長が19名の候補者を紹介。これらの議案は全て可決され、6月25日までの議会日程に沿って議論は続けられる。議長は最後に、市民の信頼回復と市政の持続的発展に向けて議員や職員の連携を求め、会議を締めくくった。