令和5年12月6日に開催された雲仙市の第4回定例会にて、議員たちが市政一般質問を行った。その中で特に注目を集めたのが、平野利和議員(創新・公明)の選挙に関する問いかけであった。議員は、雲仙市選挙管理委員会の投票率の低下へ懸念を示し、投票に対する若年層の関心を高めるための具体的な取り組みを求めた。選挙管理委員会委員長の富永篤氏は、過去の選挙において投票率が65.58%から44.98%に減少していることを指摘し、特に若年層の無関心が見受けられると述べた。
続いて、尾崎輝孝地域振興部長は、議員の提案に応じて、学校などにおいて新たな啓発活動を行うことを強調した。具体的には、新有権者への意識啓発のための取り組みや、地元高校への訪問などを挙げた。議会内での活発な議論が、選挙に対する市民意識の向上につながることが期待される。
さらに、平野議員は軽自動車税についても質問を投げかけた。市民からの要望を受けて、税の適用範囲の見直しや、他市の施策を参考にした対応を求めた。三宅隆浩財務部長は、税法に基づく課税の現状を報告し、他都市の動向を調査する意向を示した。
最後に、農業施策についても議論になり、市が取り組んでいる農業生産における支援策を紹介した。平野議員は特に未利用地解消の取り組みや、生産者支援の重要性を訴え、農業の持続可能性を確保するための施策を再度確認する機会が設けられた。
このように、会議では市政に関連する様々な課題が取り上げられ、市民の関心に応えた内容となっている。議員たちは市民の声を基に、今後も積極的に問題解決に向けた活動を行う意気込みを見せている。