令和6年の第1回定例会が開催され、多くの議員が市政について質問を行った。
今回の会議では、特にマイナンバーカードと健康保険証の一体化についての質問が多く寄せられた。
議員の一人である矢﨑勝己氏は、マイナ保険証への移行の進展について問うた。
金澤市長は、マイナ保険証の申請率について、雲仙市では84.63%に達したと明言した。
さらに、登録率は89.22%であり、高い関心が示されていることが分かる。
市長は、個別訪問によるサポートも実施しており、地域のニーズに応じた支援を行っていることを強調した。
また、矢﨑氏は、マイナ保険証にデジタル技術が導入されることへの懸念を示し、個人情報漏洩のリスクについても言及した。
市長は、国が厳重なセキュリティ対策を講じていると応じたものの、住民の不安を払拭するための情報提供が求められることも示唆された。
次に、市民アンケートの要望についても議論が交わされた。
このアンケート結果に基づき、地域住民が特に関心を持つ課題が浮き彫りとなった。
物価高騰に対する重圧や、高齢者支援、子育て世代への負担軽減を望む声が多く寄せられており、今後の施策に影響する可能性が高いと考えられる。
議員の平野利和氏は、施政方針について質問し、市が進める教育環境の整備や不登校問題についても掘り下げた。
教育長は、学校施設の洋式トイレへの改修や、ICT化の推進について具体的な進捗を報告した。
特に、不登校への対応として訪問指導を行っており、個別に支援することで生徒の自立を促している。
このような柔軟な対応によって、多様化する教育のニーズに応えていく姿勢が見受けられた。
最後に、河川管理についても質問があり、特に自然災害や大雨に見舞われる地域では、早急な整備が求められている。
環境水道部長は、現在の河川の状況を把握していると応じ、適切な整備を行っていく必要性を強調した。
今後も市民の声を受け止めた施策が求められる中、地域のニーズに対していかに迅速かつ適切に対応するかが、今後の重要な課題となっていく。