令和元年12月3日に開催された雲仙市第3回定例会において、市政一般質問が行われた。
上田篤議員は、まず職員の懲戒処分について言及し、処分内容の甘さや市民の反発を指摘した。金澤秀三郎市長は、懲戒処分が職務怠慢によるものであることを認め、厳正な服務規律の確保に努めると回答した。この発言に対し、上田議員は市民の信頼が失われているとの懸念を示し、再発防止の重要性を強調した。
続いて、上田議員は市営八ケ島団地の問題を取り上げ、使用されていない遊び場や滑り台についての要望を伝えた。荒木建設部長は要望を受け入れたが、自治会との協議が必要であると述べた。上田議員は、子どもたちの安全のため、十分な対策を取るべきだと訴えた。
次に、国民健康保険税の免除について問われた本多市民生活部長は、18歳以下の均等割に関する議論を交え、雲仙市の税負担が他市と比較して高いことを認識しているとした。
一方、ふるさと納税についての質問では、酒井恭二議員が雲仙市の寄付額が隣接市と比べて低いことを指摘した。市長は、改善策を検討しており、ポータルサイトの増加などを挙げた。また、酒井議員は地域の特色を生かしたプロモーションが必要だと訴えた。
生涯スポーツに関して、下田教育次長は、スポーツ活動を通じた地域の交流や健康促進の重要性を強調した。議員はさらに、地域ごとのスポーツイベント開催を提案した。
最後に、自治会清掃について、荒木建設部長は自治会の清掃活動が市道維持に寄与していると述べ、地域の清掃活動が高齢化に伴い困難になる可能性を認識し改善案を模索する考えを示した。市としては、地域の実情を考慮しながら支援を続ける方針である。
以上、今回の議会では市政のさまざまな問題点が浮き彫りとなり、各議員が提案を行うことで市民の声を市政に反映しようとする姿勢が見受けられた。続く議会では、これらの課題解決に向けた具体的な取り組みが期待される。