令和4年9月5日に開かれた第3回定例会において、雲仙市の重大な議題が多数上程され、特に令和3年度の決算報告が議論の中心となった。
市会議員は、令和3年度雲仙市決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率の報告内容について確認した。
特に、財務部長の三宅 隆浩氏は、報告第4号をもとに、一般会計の収支を詳細に説明した。各議案について、質疑の応答が行われ、特にマイナンバーカード交付に関する議論が目立った。
14番の大久保正美議員は、マイナンバーカードの交付推進事業に対して、その具体的な推進方法を質問した。これに対し、地域振興部長の尾﨑 輝孝氏は、これまで自治会や団体定例会等で申請する出張申請を行っていることを説明した。今後は更なる推進策として、市内のスーパーや公民館での出張申請も予定している。
議論の中で、議員からはマイナンバーカードの取得の必要性とその普及率向上に関する疑問も持ち出された。単なる手続きの推進だけではなく、実際にマイナンバーカードが保険証や運転免許証の役目を果たすようになる必要があると強調された。行政側は令和6年度からマイナンバーカードと保険証の一体化を目指しているが、それまでの間にいかに市民に対し利便性を感じてもらうかが重要な課題である。
また、各種報告に基づいて、補正予算の提案も行われ、財務部長は対象となる事業の詳細な説明を行った。特に令和4年度の一般会計補正予算申請も話題に上がり、新型コロナウイルスワクチン接種事業に関する項目が交付予定額に含まれることが明示され、今後の財政運営に対する影響が懸念された。
最後に、報告に関連して、監査事務局長の田口 文武氏は、市民安全課による老朽空家対策の必要性を指摘し、適切な管理が求められていることを再確認した。
今次会議では、住民推進や空家問題、マイナンバー制度など、地域社会のニーズや実情を反映した議論が展開され、今後の施策に大きな影響を及ぼすことが期待される。