令和2年第3回雲仙市議会定例会が開会し、金澤秀三郎市長が新型コロナウイルス感染症対策や市の災害復旧状況を報告した。特に、先の7月豪雨での市内の被害状況について、市道47か所や農業用施設での復旧費用が見込まれ、早急な対策と支援が求められている。
具体的には、公共土木施設の復旧に約3,060万円、農業施設等の復旧には約6,370万円が必要とされる見込みである。市長は「市民の皆様の安全を確保するため、全力で復旧に努める」と強調した。
また、市長は新型コロナウイルス感染症への対応についても言及。市内で感染者が確認されたことを踏まえ、市民への感染防止対策や新しい生活様式の徹底を呼びかけた。特に、接触確認アプリの利用推進や、偏見や風評被害防止の呼びかけが強調された。
定例会では、令和元年度の市決算の健全化判断比率や資金不足比率の報告が行われ、雲仙市はほぼすべての指標で健全性を保持していることが示された。実質公債費比率は3.2%であり、健全化基準を下回る改善を見せている。
また、幾つかの新規議案も上程され、特に「雲仙市手数料条例」の改正や、家庭的保育事業に関する基準を定める条例についての説明が行われ、今後の議論が期待されている。市は特に移住促進や防災に向けた施策にも注力している。
先の豪雨の影響で非常に多岐にわたる復旧が求められており、市民生活への影響も大きいことから、今後の市の対応には注目が集まるところである。議会は今後も市民の声を反映しつつ、議論を続けていくことが期待されている。