令和6年6月4日、雲仙市における第2回定例会が開催され、多くの重要な議題が議論された。
まず、市政一般質問では、望洋荘の建て替え計画に関して、大山真一議員が市長に対し詳細な報告を求めた。
市長の金澤秀三郎氏は、老朽化が進む望洋荘に関する問題を指摘し、温泉資源の活用を強調した。
さらには、地域振興に寄与する施設としての改修を進める意向を表明した。
また、矢﨑勝己議員は市民アンケートに基づいた要望、特に高すぎる市民税についても質問した。
市に対する税金の透明性の向上や、市民からの理解を得るための具体的な説明が必要とされていることが確認された。
さらに、獣害対策についても取り上げられ、捕獲実績や捕獲従事者数の増加を目指す施策は重要であるが、有効な対策の必要性も指摘された。
農林水産部の田口文武部長は、捕獲頭数の増加を図るために、猟友会との連携強化が必要であると述べた。
次に、上田篤議員から自衛隊への個人情報提供についての質問があり、市長は地方自治法上の根拠に基づき名簿提供を行っていることを明かした。
国からの指示には基づいているが、プライバシー問題については市民の意見も反映させる姿勢を示した。
また、職員の働き方についても言及され、精神的負担を軽減し労働環境を整えるための改革が求められた。
カスタマーハラスメントの実態が職場環境に与える影響は大きく、対策が急務であるとの認識が強調された。
市の財政運営については、経済状況の悪化を受けて補助金や歳出の見直しが必要であることが改めて確認され、今後の施策において市民の理解を得る必要があるとされている。
特に、施設利用料や公共サービスの受益者負担については市民の意見を反映した見直しが求められた。
金澤市長は、雲仙市の魅力を次世代に引き継ぐため、持続可能な施策と地域振興に向けて進めるとし、人口減少対策にも強い意欲を示した。
地域活性化を図るため、今後も施策の効果を検証し、必要に応じた修正を行っていく意向が示された。