令和5年6月21日、雲仙市の第2回定例会が開催された。
議会では多数の重要課題が討議されたが、特に損害賠償に関連する項目が注目を集めた。自治体の職員による支払い遅延が問題視され、またその根本原因についても議論された。
この問題は、令和3年度の生活保護関係の国庫負担金に対する損害賠償が発生したことに起因する。17番の小田孝明議員は、支払い遅延に関して市民に負担をかけるべきではないと述べ、職員に責任感を持つよう求めた。これに対し、健康福祉部長の前田孝章氏は、経緯の説明を行い、事務処理の重要性を強調した。
小田議員は、国庫補助金の返還に関する支払いが遅れたことは前例がないとして、市の職員の業務の進め方に改善が必要であることを訴えた。続いて、市長の金澤秀三郎氏は、この問題に対する職員処分の審査が進行中であることを報告し、再発防止策の徹底を表明した。
さらに、補正予算に関する議案も取り上げられ、中小企業へのエネルギー高騰対策支援や学校給食費の補助についても質疑が行われた。平野利和議員は、LPガス使用事業者への支援を問うと、観光商工部長の松下隆氏は、県が実施する補助金があると回答した。学校給食費についても物価高騰の影響で負担が増加する中、市民への支援の必要性が語られた。
この定例会では、様々な議案が一括して審議され、今後の方向性が示された。議事は全て終了し、次回の本会議は6月30日に予定されている。