令和5年3月22日に開催された雲仙市第1回定例会では、19件の議案が審議された。
最初に、議案第3号と議案第4号の条例改正についての報告があり、両議案は全会一致で可決された。議案第3号では、雲仙市一般公園条例の改正が提案され、公園利用の利便性向上を図ることが目的とされる。
議案第4号の雲仙市国民健康保険条例改正では、出産育児一時金が現行の40万8,000円から48万8,000円に引き上げられることが決定された。これにより、雲仙市における分娩費用の負担軽減に寄与することが期待されている。
さらに、議案第5号では、雲仙市福祉医療費の支給に関する条例の改正が報告された。これにより、受給者の範囲が拡大される。審査では、医療費の負担軽減が強く求められており、出産育児一時金に関する質問も交わされた。
次に、議案第14号の令和5年度一般会計予算案が議題に上がり、総務常任委員長がその内容を説明した。市の重要施策を実現するための財源確保が必要であることが強調された。特に、シティプロモーション推進事業や公共交通対策事業の重要性が言及され、地域活性化に向けた取り組みが期待されている。
議案第16号では、令和5年度後期高齢者医療特別会計予算案が承認されたが、高齢者の負担増に懸念が示される意見もあった。議員は、高齢者を支援する制度設計の見直しを求め、議会の議論として扱われた。
最後に、補正予算関連の議案第23号及び第24号が審議され、新型コロナウイルス感染症対策に関する予算が追加計上された。市は、県や周辺市と連携し、経済の安定化を図りつつ市民の生活支援を強化する方針を示している。これらの議案は、すべて全会一致で可決され、市議会の活動が市民生活に直結していることが改めて示された。