令和6年2月26日、雲仙市の第1回定例会が開催され、様々な市政への質問が行われた。議会では、特に職員の不祥事、災害対策、課題解決のための方策が議論された。
議会の最初の質問に立った元村康一議員は、職員の不祥事について取り上げた。彼は昨年、市職員による不祥事があったことを指摘し、再発防止策の徹底を求めた。「今回の不祥事は、市町の信用を失墜させるものであり、一部の職員の問題が全体に影響する可能性がある。」と強調した。
これに対し金澤秀三郎市長は、職員の不祥事がもたらした影響を認め、「厳正な服務規律に基づき、今後しっかりとした再発防止に取り組む。」と述べて、現在進行中の調査結果と今後の対策について示す姿勢を見せた。さらに、柴﨑総務部長は懲戒処分の根拠に関する詳細を説明し、体制の強化を誓った。
次に、町田康則議員が能登半島地震に関する支援策について質問した。市長は、「現在、義援金の受付等が行われ」、二次災害を防ぐために給水車の派遣の準備も進めていると回答した。続けて、山本松一議員が、千々石建設海岸の防災に関する施策の必要性を訴え、県に対して一層の支援を要請する姿勢を示した。
また、猿葉山自然公園におけるスカイスポーツ施設の活用についても議論がなされた。観光商工部の松下隆君は、観光振興に向けた施策として観光局からの提案や支援体制の強化に向ける姿勢を表明した。
さらに、生活困窮者への支援策、特に家計収支改善のための窓口設置についての質疑もあった。市は、専門家を配置し、より多様な相談に対応できるよう取り組むことを示した。また、未整備森林の解消に向けた新たな制度についても言及され、登記費用を含む管理体制の必要性が強調された。
このように、今回の定例会では、職員の不祥事から防災対策、生活支援策まで多岐にわたる議論が展開された。市民の信頼回復に向けた施策が重要視されていることが再認識された会議であった。