令和2年9月10日に開催された令和2年第3回定例会では、主に令和元年度決算や台風の影響に関する報告が議題となった。市長の金澤秀三郎氏は、台風第9号と第10号における本市の状況を報告し、特に市道や漁港施設における被害状況について述べた。
金澤市長は、台風第9号により、橘湾の沿岸部で道路や漁港施設が大きな被害を受けたことを強調し、特に通行止めとなっている市道について説明した。また、台風第10号の前には、緊急で災害対策本部を設置し、これまでに1164世帯、2401人が避難を行ったことも報告した。
その後、浦川康二議員から放棄した債権に関する質問があり、給食保護者負担金の債権放棄の具体的な状況や条例との整合性について、議会内で強い関心が寄せられた。特に、債権管理条例に基づく債権放棄の扱いが議員の慎重審議を必要とする観点から問題視された。
加えて、令和2年度一般会計補正予算では、学校給食に関連する予算や、台風によって影響を受けた予算の見直しが行われた。副市長の酒井利和氏は、債権管理方針の見直しを検討中であることを示唆し、今後の方針について議会の協力を求めた。
また、動産の買入れに関する議案第75号から第78号までの提案もあり、すべての小中学校へのICT機器導入が行われる方向性が示され、教育環境の向上に向けた取り組みが期待される。特に、定住促進に関しても様々な施策を通じて積極的な対応が求められており、全体として市の施策の整合性と実効性が问われる会議となった。市は今後も継続的に市民生活の向上や防災対策についての精力的な取り組みを進める方針である。