令和3年第1回雲仙市議会臨時会が開催された。
議会では、金澤秀三郎市長が新型コロナウイルス感染症対策の重要性を強調し、補正予算案の審議が行われた。市長は、市民や支援者の協力に感謝し、3期目の運営にあたる意気込みを表明した。また、感染防止に向けて市民に外出自粛を呼びかけた。
臨時会では、専決処分した事件の報告として、3件の損害賠償額の決定が行われた。地域振興部長の尾上美徳氏は、1件目の報告で交通事故について説明した。事故は公用車と一般車両の接触によって発生したものであり、相手方に18万3007円の損害賠償が決定された。
報告第2号として、健康福祉部長の東裕実氏がもう一件の事故について報告。他部門の事故に関連し、過失割合を市側が8割、相手側が2割とした結果、賠償額は計41万6971円となった。議会はその後も専決処分について承認を求められた。
議案第1号の専決処分承認について、松橋秀明総務部長は、雲仙市の一般会計補正予算が約2億2408万円であると報告し、新型コロナウイルス感染症対策に関連する経費の計上が含まれることを示した。また、感染拡大防止協力金の支給事業に関する質疑も交わされた。
特に、飲食業界への支援が重要とした大久保正美議員は、支給金額の公平性や件数把握について懸念を示した。これに対して、市長は業種を問わず支援を行う計画があると答弁し、協力金への不公平感は国や県でも指摘されていると認めた。市長は、今後も地域の支援に全力を尽くす方針を表明。
この臨時会では、議案2件が原案通り可決され、さらに新型コロナウイルスの影響が続く中で経済安定化支援および予防接種体制確保に向けた取り組みが進められることが期待されている。