令和5年の第4回定例会が全日程を無事に終え、様々な議案が可決された。特に市職員の給与に関する議案について注目が集まった。議案第46号、雲仙市特別職の給与については、物価高騰による市民生活の厳しさが意見として挙げられた。
総務常任委員長の平野利和氏は、特別職の職員の期末手当引き上げが市民から理解されない可能性を指摘し、反対意見を表明した。一方、賛成多数で原案が可決された。
議案第47号、雲仙市一般職の職員の給与に関する改正は、全会一致で可決された。しかし、議案第52号、雲仙市空家等対策の推進に関する条例改正については、市の取り組みが今後の空き家問題への重要な対策であると評価されている。前田孝章健康福祉部長は、市としてどういった基準で所有者に指導していくかを説明した。
また、議案第54号の一般会計補正予算が審議され、税の過誤納返還に関しては、臨時会で討難された場合に比べ、還付加算金の増加率についても言及された。具体的には、11月の臨時会での議決では19万1,500円の還付加算金が発生するが、この時期に議決されることで19万5,100円にまで増加する見込みとされた。
議案第66号の令和5年度雲仙市一般会計補正予算第9号については、全会一致で可決されたことも報告された。請願第2号に関しては、健康保険証廃止に関する意見書が賛成少数で不採択となる一幕もあった。
本定例会では雲仙市の未来に向けた様々な期待が寄せられた。市長の金澤秀三郎氏は、鳥インフルエンザへの対応や地域振興の成果についても報告し、市民の協力を呼びかけた。次回の議会や式典の際には、多くの市民が参加することも期待されている。