令和4年3月2日に開催された市議会の定例会では、さまざまな市政の課題が市議から質疑され、市長や各部署からの回答が求められた。
議題の中心にあったのは「みずほ温泉千年の湯」に関連する話題で、今回はサウンディング型市場調査の結果が焦点となった。小田孝明議員がこの施設に対する民間活用の方針について質問し、市長の金澤秀三郎氏はサウンディング調査では、みずほ温泉千年の湯において国内産の水中ポンプ運用の実証実験を行う予定であると説明した。この実証実験が成功すれば、今後の温泉施設の運営方針に影響を与えるとの見解を示した。
さらに、上田篤議員は福祉医療費の拡充を提言し、特に子ども医療の助成について国や県に対して要望を行っている点を強調した。現状、県内の多くの自治体が中学生までを助成対象にしている中で、本市も同様の拡充が求められている。
地域振興部長の尾上美徳氏は、女性用トイレへの生理用品設置について、令和4年度に試験的設置を予定しており、公共施設での取り組みが進んでいる旨を語った。これは全国的な動きと連動したものであり、ジェンダー平等の観点からも重要な施策とされている。
また、大山真一議員は南串山町の空池原地区に設置される貯水施設について警鐘を鳴らした。この貯水施設は地域住民の安全に関わるものであり、過去の住民や古い井戸に与える影響についても国や県と調整が必要だと示唆した。
最後に、市長の金澤氏は、業務を遂行するにあたり、市民の声を重要視し、十分な情報提供や説明責任を果たす姿勢を強調した。市政の透明性を確保しつつ、住民が安心して暮らせる環境を築くことが、基本的な姿勢であると述べた。これにより、市民の意識と行政が一致し、より安心できるまちづくりに寄与することが期待されている。