令和5年3月1日、雲仙市において第1回定例会が開催され、主要な施政方針が議題に上がった。市長の金澤秀三郎氏は地域経済の浮揚に向けた取り組みを強調し、観光産業への支援を続ける意向を示した。
特に雲仙観光局が観光地域づくり法人に認定されたことで、地域の稼ぐ力を高め、観光資源を有効活用していく方針が示された。観光商工部長の柴﨑孝光氏は「観光市場に変化が起きている中、地域資源を活用し、様々な関係者とのネットワークを構築することが重要である」と述べた。
さらに、平野利和議員は市政一般質問の中で、教育行政や福祉行政について具体的な施策を提案し、市長と教育長からの回答を受けた。特に福祉施策として、生活保護の手続きに関する内容も議論され、誤解が生じやすい点についての説明がなされた。
また、上田篤議員は国保税について質問し、現状の課題として高額な保険料の問題を取り上げた。市長もこの点について懸念を示し、適切な政策が求められることが指摘された。
さらに、地域の交流を促進するための支援が提案され、雲仙市のブランド産品の海外展開が進む中、柴﨑商工部長は「今後も地域の飲食店や事業者とともに輸出を視野に入れた支援を行っていく」と表明した。市は今後も、魅力ある地域作りや人材確保、産業振興のために様々な施策を推進していく構えである。
このように、雲仙市では地域活性化に向けた多岐にわたる施策が議論され、今後の具体的な方針に対して市民の期待も高まっている。議会では、住民参加型の施策を取り入れ、より具体的な成果を生み出すことが求められていることが改めて強調された。