令和3年第2回定例会において、各議員からの市政一般質問が行われ、必須的な消防行政の強化や、新小浜体育館開館後の充実した活動が求められた。特に、元村康一議員は消防団員の確保について、地域貢献を担保するための重要な役割を強調し、八千人を超える消防団員の減少が続くなか、その待遇改善について市長に質問した。市長の金澤秀三郎氏は、消防団員の確保が依然として困難であることを認め、「消防団の重要性を再認識し、団員確保に向けた新しい施策を進めていきたい」と述べた。この問題は、地域社会の安全に直結するため、引き続きの取り組みが期待される。
新小浜体育館の開館に関連しては、地域振興にもつながる様々なイベントの誘致が提案された。元村議員からは、「新天地としての可能性を開くため、県内外からの大会招致に力を入れるべきである」と要請があり、市は観光産業の活性化に向けた具体的なフィードバックを約束した。
また、コロナ禍からの経済立て直しに向けた対策も議論の中心となり、特に宿泊業や飲食業に対する支援策の緊急性が高く評価された。各担当者は、観光振興課の谷川裕行部長が提案するように、地域の商品券配布などの具体策が進行中であると説明した。市は今後も市民のもとで具体的な施策を継続し、より強固な経済基盤を築く考えである。
マネジメントが必要な河川及び災害対策の観点からは、佐藤義隆議員が千々石川の管理状況を過去のデータに基づき問いかけ、環境保全プランや災害対策について具体的な提案があった。市は、かつて以上に早急に河川の美化をテーマとして取り組んでいくことを確認し、安全脆弱部位の管理と早急な施工計画が重要であることが示された。また、災害時の避難所運営に関連して、より多くの駐車スペースや情報提供方法、発電設備の増設が求められることとなった。防災マップの見直しも含め、情報の周知が重要とされ、各種対応を検討する意義が再確認された。
全体を通じて、雲仙市は地域安全強化、経済振興及び災害対策を両立させるべく、現行の施策を再評価し、住民からの信頼を高め、活力のある地域づくりに関心を寄せるべきであることが強調された。