令和5年第1回雲仙市議会定例会が3月に開催された。議事の初めに、下田教育長が交通事故に関連する報告を行い、信頼回復に努める決意を述べた。
その後、金澤市長が施政方針を説明。雲仙市の人口減少問題や、新型コロナウイルスの影響を受けた経済情勢について言及した。特に、感染症対策や地域経済の活性化に向けた取り組みを強調。
新年度予算案では、一般会計298億円、特別会計418億円を計上。前年比でそれぞれ0.5%の減少と1.7%の増加が見込まれている。資源の有効利用とともに、教育や福祉分野の充実を図る方針が示された。
様々な議案も提案され、雲仙市一般公園条例の改正や国民健康保険条例の改正が議論された。国民健康保険の出産育児一時金を48万8,000円に引き上げる内容が含まれている。
さらに、施政方針の中で示された福祉医療費支給や子供の支援拡充策などが注目を集めた。これにより、特に子どもや保護者にとって安心感をもたらすと期待されている。具体的には、高校生までの福祉医療費を対象にする改正が進められる。
議会の開催中に議長報告も行われ、監査委員からの現金出納検査結果報告も併せて確認された。また、教育長の任命が承認され、今後の教育施策の順調な進行を期する内容も含まれている。
議会終了後、参加者からは議事の透明性や市民との対話の重要性について意見が集まった。今後の雲仙市の行動計画や振興策に期待が寄せられている。