令和元年第1回定例会が開催され、多くの議員が地域の課題について発言した。
まず、矢﨑勝己議員は有害鳥獣の被害現況について述べ、特にイノシシによる農産物の被害が深刻であると指摘した。平成18年度には被害額が6,600万円を超えたが、近年は減少傾向にあるとした。しかし、イノシシだけでなく、アナグマやカモの被害も報告されており、今後の対策が求められている。
次に、地域の有害鳥獣防止対策協議会の役割についても触れられ、地元猟友会などが協力していることが説明された。捕獲報奨金として支給される金額が、地域の状況に応じて異なることに対する疑問や、捕獲に関する連携が重要であることが強調された。
また、平野利和議員から、雲仙市の国民健康保険税の収集状況に対し、滞納の背景には生活困窮があると指摘され、必要な条例を制定することの重要性が訴えられた。これに対し、健康福祉部長は同様の取り組みを進めていると回答した。
生活困窮者自立支援制度については、各家庭の状況に合わせた支援を行う体制が整えられており、相談件数は増加傾向であるとのこと。自治体として、未来的には生活支援の中で強化していく必要があるとされている。
さらに、国保税の均等割に関する質問があり、赤ちゃんに対しても課税が行われる現行制度への改善案が求められた。市長は、制度上の問題があるが、いずれは考慮に値するとの姿勢を示した。また、交通弱者対策についても言及され、免許証の返納に関する手続きの簡素化についての意見が出されました。市の窓口での作業を検討する余地があるとし、引き続き議論が必要とされている。
最後に、議員たちは地域振興、特に観光振興や交通面にも関する意見を交わした。特に地域資源を活用するための具体的な提案が相次ぎ、多様な観点から地域活性化を目指す姿勢がうかがえた。