令和2年の第4回定例会が行われ、市政に関する様々な質問が議論されました。
特に、藤本淳次郎議員が提起した「国際教育の推進について」では、市内の学校に配置されている外国語指導助手(ALT)の活動が焦点となりました。藤本議員は、国際交流や外国語教育の必要性を強調し、ALTの活動状況を市に尋ねました。
教育長である下田和章氏は、ALTを各中学校で1名ずつ配置しており、授業だけでなく、運動会や学校行事に積極的に参加していると説明しました。しかしながら、コロナウイルスの影響で一時的にALTの数が減少していることも述べました。
次に、藤本議員は「多比良港埋立地の整備と活用について」問いました。谷川裕行観光商工部長は、整備計画として県道が施工されていることや、企業誘致活動に努めていると発表しました。再質問では、整備の具体的な進捗状況や今後の計画について質問がありました。
また「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う観光業及び飲食業への経済対策」についても議論されました。部長は、宿泊促進事業として7,796名の宿泊者を受け入れ、観光支援金を支給した実績を紹介しました。また、市民への商品券配布によって経済活性化を図っていることも報告されました。
さらに、防災についての質問では、近年の大雨による被害が増加していることが指摘され、山本松一議員からは防災計画の重要性が訴えられました。市は、浸水想定区域の拡大や、千々石海岸の防災対策についても計画的に進めていることが明らかとなりました。
出生数の減少に関する議論も行われました。東裕実健康福祉部長は、少子化の要因として経済的な不安を挙げ、市の取り組みとして新たな支援策を考えていることを示しました。特にコロナ禍で妊娠を避ける動きについて懸念が寄せられ、社会全体で支援を行う必要性が強調されました。
最後に、山本松一議員からの移住・定住相談の件数について市は詳細な数を共有し、さらなる対策と市民への情報発信の強化が求められました。この議論によって、雲仙市が積極的に関わるべき施策が明確になりました。