令和3年第1回定例会では、雲仙市の市政について多くの議題が取り上げられた。中でも、生活保護や教育課題に対する発言が特に目立った。議員からは、コロナ禍における生活保護の申請が増えている状況を踏まえ、支援策の充実を求める声が上がった。
元村康一議員は、市所有源泉の管理について詳細に質問した。市には41本の源泉があり、その中で現在使用されている源泉についての方針を金澤秀三郎市長が明言した。市長は、源泉が雲仙市にとって重要な財産であることを強調し、解決に向けた努力を約束した。未解決の問題には旧小浜町との契約に関する事項が含まれており、未解決のままでは納税者に負担をかけることになるとの認識を示した。
また、小田孝明議員は、重すぎるランドセル問題について言及した。学校教育における子ども達の健康への配慮も必要であるとの意見が述べられ、教育委員会が今後、学校における所蔵物の取扱いに関する指導を強化すべきであるとの提案がなされた。これに対し、教育長も健康な心身を育むことの重要性を認識しているとし、今後県内の取組を参考にしつつ、積極的な対応を図ると回答した。
議会では、スマート農業の推進に関する話題もあった。これは、農業の省力化や高品質化を目指す取り組みであり、訪問者も多かったが、実情として専用の協議会はまだ発足していないことが示された。雲仙市は、農業次世代人材投資事業を通じて新たな担い手育成を目指すものの、実際の施策への具体的な期待も寄せられた。
このように、定例会では多くの市民が注目する課題が出された。市長や教育長、部長らの発言からは、未来に向けた政策を市全体で進めていく意向が伝わってきた。市民としても、これらの施策がしっかり実行に移されることを願っている。