対馬市議会第3回定例会が令和5年9月15日に開催され、船越洋一議員が市政一般質問を行った。この中で、企業誘致の状況や釜山との活魚貿易の可能性について市長に問いかけられた。
船越議員は、企業誘致に関して「ホテルやアパレル系の企業誘致がうまくいっていない」と述べ、市所有の空き地を活用する計画について市長の考えを問うた。
市長の比田勝尚喜氏は、過去に企業誘致が行われた実績を挙げつつも、コロナによって活動が停滞していたことを説明。最近では国際航路が再開し、観光客も戻ってきつつあるため、企業誘致の取り組みも徐々に進めているとした。
さらに、釜山との活魚貿易について、船越氏は「魚の輸出には量が必要」と指摘した。市長は、韓国の漁業者との意見交換を経て貿易の推進を図っていると答弁。対馬の水産業の活性化には韓国との協力が不可欠であると強調した。
また、久田川河口や厳原本川河口のしゅんせつについても問題提起がなされ、環境改善の必要性が強調された。
船越氏は、企業誘致を進めるために、より具体的な行動を求めるとともに、特に女性の雇用を重視していることも付け加えた。
これらの議論から、対馬市は今後の発展に向けて企業誘致や国際貿易の拡大に取り組む必要があることが浮き彫りになった。市長は、今後も企業誘致を推進し、特に観光業や水産業の振興に注力していく考えを示した。