令和5年第3回対馬市議会定例会が、9月12日に対馬市議会議場で開会した。
会期は本日から27日までの16日間と決定された。議長の諸般報告では、特に新型コロナウイルス感染症対策や地域振興に向けた取り組みが強調された。
市長の比田勝尚喜氏は、行政報告において新型コロナワクチンの接種状況や豊玉こども園建設事業の進捗状況を報告した。特にコロナウイルス感染が市内で再拡大している状況を憂慮し、引き続き感染対策に努めることを呼びかけた。
また、豊玉こども園の開園時期が令和6年9月に延期されることも発表され、資材調達の遅延や入札不調による影響を説明した。加えて、地元まつりの開催など地域振興に寄与する取り組みが順調に進んでいることも報告された。
特に市民からの高レベル放射性廃棄物最終処分場設置に関する請願について、賛成・反対の意見が集まり、市民動向が注目された。特に多くの市民が「対馬に核はいらない」との思いを強めているとの声があり、議会としても慎重に対応する必要性が説かれた。
請願第1号から第6号では、文献調査の受入れに関する請願が多くの議員に討論され、結果は反対の意見が多数を占めた。また、第6号特定放射性廃棄物の最終処分に直結する請願は可決され、委員会の報告が承認された。
さらに、県議会議員選挙の無投票決定を受け、経費が減額された。また、教育委員会から報告された内容には、学力向上や不登校問題への対策が含まれ、地域の子どもに対するサポートの強化が期待される。
すべての議案が原案通り可決され、審議は今後も続けられる予定である。市民参加の重要性や、意見に耳を傾ける議会の姿勢が、多くの市民からの注目を集めていることが強調された。