令和5年6月22日に開催された対馬市議会では、市政一般質問が行われ、漁業振興策や韓国からの観光客受入れ、また市政と区長制度の在り方など多岐にわたる重要な議題が議論されました。
本日の会議で、漁業は対馬市にとって基幹産業の一つであるとの認識が示された。しかし、燃油の高騰や気候変動による漁獲量の減少、さらに後継者不足といった課題が浮き彫りになった。船越洋一議員は、漁師たちの実入りが少なくなっているのではないかと指摘し、改善策を求めた。市長の比田勝尚喜氏は、漁業者への補助事業を通じた支援や、未利用魚のPR活動を強化する考えを述べたが、さらなる具体策の必要性が強調されました。
次に、韓国人観光客の受入れについても議論が展開された。市は、韓国からの観光客が徐々に増加しているとし、運航を行う船会社の競争により運賃が下がることを期待している。しかし、船越議員は、現在の運賃が高いことが観光客増加の阻害要因であるとし、運航船の増加を求めた。市長は、航路事業者との連携の重要性を認識し、今後のバス運行の確保にも留意していく旨を強調しました。
最後に、市政と区長制度についての質問が行われ、市民と区長の連携強化について提案が相次いだ。区長らが不安を抱く中、地域マネジャー制度の有効活用が求められている。市長は、区長の要望が行政へ正確に届くよう努めると説明し、地域の課題解決に向けての取り組みを継続していく姿勢を見せました。いずれも、今後の対馬市の方向性において重要な議題として、参加者の関心が高いことが伺えました。