令和元年12月3日、対馬市議会は第四回定例会を開会し、多くの議題について審議を行った。注目されたのは市長の行政報告で、比田勝尚喜市長は台風17号による被害について言及し、交通規制が続いている状況を説明した。市長は復旧作業の迅速化に努める姿勢を示した。
また、重要議案の5件が一括審議に付され、平成30年度の各特別会計歳入歳出決算が認定された。特に、国民健康保険特別会計は46億円を超える歳入が確保された点が取り上げられた。この決算認定を受け、財政状況の改善に期待が寄せられる。
市議会ではその他にも、予算補正案や条例改正案が審議された。令和元年度の一般会計補正予算には、合計7億4210万円の歳入歳出追加が見込まれており、特に地方バス路線維持費補助金や台風17号に関する復旧事業費が注目された。市行政は、効率的な予算執行に努め、地域住民への影響を最小限に抑える方針を強調した。
この日の会議では、各常任委員会からの調査報告も行われ、今後の市政運営に向けた意見が活発に交わされた。特に、厚生常任委員会においては、魚の減少や地域活性化について市民団体との協力が不可欠とされ、観光事業との連携強化も求められた。
また、今後の市の発展に向け、それぞれの議題に対して議員からの質問や提案があり、決算に基づく課題や新たな政策提案が検討される場面もあった。議会は市民生活全般に影響を与える重要な決定を行う場所であり、議員らの熱心な議論が続いた。最終的に、全ての議案は賛成多数で可決され、対馬市の行政運営に向けた基盤が一層強化されたという。