令和4年9月定例会が開催され、対馬市議会では市政一般質問が行われた。
小宮教義議員は、コロナ感染者数の周知方法や、先日発覚した市職員による6,000万円の横領問題に触れ、特に観光活性化協議会の責任を問うた。
比田勝尚喜市長は、観光協議会の組織について説明し、「事件解決までは会を存続させる」と述べ、市民への謝罪文についても速やかに準備を進めると強調した。市長はまた、線状降水帯による対策の重要性を認識していることを明言し、具体的な対応体制の整備を約束した。
さらに、小島德重議員は今年度、対馬市におけるふるさと納税を取り上げ、企業版や一般の納税についてその活性化策を提案した。市長は、特に企業版ふるさと納税で寄附金が新たに入った例を挙げ、各種施策を通じて市民の意識を高めることが必要だと訴えた。
陶山荘太郎議員も災害対策について質問。具体的には、7月18日発生の大雨による対策本部の設置や、情報収集の流れ、そして線状降水帯発生時の対応を詳細に問うた。市長は、「今後、柔軟な対応をするため、状況に応じた体制を確立させる」と応えた。
また景観保全に関しても言及され、厳原城下町の景観形成の重要性が議論された。地域住民と行政の協力体制を強化し、観光資源の保全と発展を図るために、占有意識の向上が求められるとの合意が形成された。
市の施策と市民との共同作業により、美しい景観の保全と観光活性化が進むことが期待されている。この会議を通じて示された意見や要望は、市の政策形成において重要ながので、今後も注視していく必要があるだろう。