令和5年9月14日に行われた対馬市議会において、市長選についての市長の出馬意向が話題に上った。
坂本充弘議員は市長の比田勝尚喜氏に対し、今後の選挙についての決定を問いかけた。その中で、現在の対馬市には人口減少や産業振興など多くの課題があると指摘した。特に、過去の市長選で掲げた「守・破・離」の考え方を踏まえ、これからの政策についての進捗を市民に示す重要性について議員は強調した。
比田勝市長は、過去の任期を顧みて、3期目出馬について前向きに検討していると発言した。市長は、人口減少問題が対馬市にとっての喫緊の課題であり、3期目の出馬決定に向けた意図を明らかにした。さらに、「守・破・離」の境地における進捗についても話したが、コロナ禍による影響があったことを認めた。
また議題の一環として、国県道の整備の必要性が説明された。坂本議員は、韓国観光客の急激な増加に伴う道路整備が必要であると強調した。比田勝市長は、新型コロナウイルス感染症対策の緩和が国内旅行に寄与している現状を報告し、対馬の重要な道路の整備が進むことを促進する考えを示した。
さらには、旅行者のごみ回収方法についての提案も行われた。坂本議員がサイクリング客のごみ処分問題を指摘し、協議が必要であると訴えた。市長は、ポイ捨て防止の取り組みを行っているが、旅行者向けにはごみ箱の設置が難しい現状を説明した。今後の取り組みについても協議を進める意向を示した。
これらの議論を通じ、対馬市の将来に向けた方針が一層明確になりつつある。市の発展と持続可能な地域づくりのためには、さまざまな側面からのアプローチが求められる。市議会の議論は市民生活に直接関わる問題であり、関心が寄せられている。