令和3年第2回対馬市議会定例会が6月22日に開会し、主要議案が審議された。
議長の初村久蔵君が開会を宣言し、出席した議員の数は18名、欠席は黒田昭雄氏のみであった。開会日の日程には、会議録署名議員の指名、会期の決定、議長の報告などが含まれており、特に会期は6月22日から7月2日までの11日間で決定した。
市長の比田勝尚喜君は、行政報告で県内の新型コロナウイルス感染者、ワクチン接種の進捗を国民に報告した。また、「持続可能なしまづくりに関する連携協定」をシダックス株式会社と締結したことを紹介し、地域の課題解決に取り組む姿勢を示した。今後、ICT技術を活用した取り組みが期待されている。
令和3年度対馬市一般会計補正予算案が議題に上がり、歳入歳出予算総額に11億1,525万円が追加されることが提案され、公共事業や新型コロナウイルス関連の対策が重要な要素となっている。特に、3億6,000万円が水産業支援に充当されるなど、地域経済の回復に向けた取り組みが強調された。
続いて、対馬市厳原自動車教習場の使用料改定に関する条例案が提案され、公共施設の運営を安定化させ著しい経営悪化への対応策が示された。使用料は現行の33万円から27万7,000円に引き下げられることとなったが、参加議員からは意見も出され、その後の議論の中でこの値下げに対する疑念も示された。
また、学校の統合に関する教育施設条例改正案が提案され、豊玉町の南小学校と佐須中学校の統合が進められることとなった。教育現場における調整と児童生徒の交流授業の推進が期待される。
土地確認や港湾区域の整備進捗に関連する議案もあり、特に鹿見港湾の埋立てに関する提案は、地域の物流インフラ強化を目的としており、関連業者からも注目を集める内容であった。その後、監査委員と教育委員会委員の人選も完了し、議会は円滑に進行した。
最後に、本日の会議は休憩を挟みつつ、明日の総務文教常任委員会の付託案件の審査を前に散会した。