令和4年6月16日、対馬市議会での市政一般質問が行われた。
議員たちは、長年にわたる地元の問題や市の課題について議論を深めた。
特に、アオウミガメの産卵減少に関する質問が目立った。議員の大浦孝司氏は、茂木浜の海水浴場において、ウミガメの産卵がなくなった理由を指摘した。具体的には、津波災害復旧工事でのコンクリートの階段工が影響しているとし、その造成によってウミガメが生息できる環境が失われているのではないかと懸念を示した。さらに、彼は、今後地域住民と協力して環境改善のボランティア活動を行うことの重要性にも言及した。
市長の比田勝尚喜氏は、ウミガメを守るための具体的な取り組みを協議する意向を表明した。ただし、ウミガメの生息は国際的な法律によって保護されており、事業を変更するには慎重な検討が必要であることを強調した。将来的には、地域のニーズを考慮しつつ、ウミガメが安全に産卵できる環境作りが進められる可能性があると述べた。
高浜漁港に関する質問も浮上し、議員たちは漁港の構造物について懸念を示した。市長は、漁港の施設が多数の台風の影響を受け、特に河川の sedimentation について現状検査が行われていることを説明した。議員は、特にブロックが傾いている状況の精査が必要であると主張し、現場での具体的な再調査を求めた。市長は、早急に地域住民に対し、施設の維持管理を含む説明が行えるよう努めることを約束した。
最終的に、この市政一般質問は、市民の日常生活に直結する問題を浮き彫りにした。特にウミガメの保護や漁業の環境整備については、今後も市の政策において優先される事項として慎重に検討される必要があるだろう。