令和３年９月に開催された対馬市議会の一般質問では、特別支援学校や生ごみ処理問題などが取り上げられた。特別支援学校の設置については、増加する特別支援児童への対応が求められ、保護者の意向を尊重した上での慎重な検討が必要だとされた。
特に、特別支援教育に対する市民の関心が高まっており、県も設置の可能性を探る姿勢を示している。教育長の永留和博氏は、県との協議を進め、保護者の意向も確認していると述べた。この教育的配慮が進むことが期待されている。
次に、生ごみなどの堆肥化施設についても話題になった。対馬市の堆肥化システムは新型コロナウイルスの影響で堆肥化が進んでおらず、マグロ養殖関連の廃棄物処理の課題も残されている。市はマグロ残渣の堆肥化を目指しているが、今のところその処理は難航している。市長は、マグロ養殖事業の一環として廃棄物処理が進まない現状を踏まえ、民間事業者と連携しながら新たな処理方針を模索していく意向を示した。
また、厳原大町通りの街灯設置についても、市民の安全確保が重要視されている。この通りは交通量が多く、通行人や車両に対する視認性が大きな問題である。市は、特に夜間の安全性を向上させるため、街灯設置の検討を進めていく必要があると認識されている。
最後に、厳原港新国内ターミナルビルへの誘導看板設置についても提案されており、新たな看板の設置が求められている。この看板は新ターミナルへの進入をしやすくするために重要であり、市と県との協議が進められている。郷土を愛する「対馬っ子」の育成については、保護者の役割の重要性が強調され、家庭教育の支援策が今後の課題として確認された。